田舎.fm 裏話: episode 1
ブログでは田舎fmを収録/編集しているときに思ったこととか、カットしちゃったけどおもしろい話とかを交えてメディアミックス展開していきたいなと思っています
配信にあたって
昔インターネットラジオ全盛期みたいな頃に環境構築がつらすぎて挫折するみたいなのを経験していたんですけど
最近は色々な人がpodcastをやっていて先人たちの知恵を借りることができたので、スタートまでは本当に短い時間でたどり着くことができました
今回の収録では Zencastr というサービスを使い倒しています
収録から、トラック合成、ノイズ除去、音量調整までをこのサービスを使っています
すべてブラウザ上で動作し、ゲスト向けの招待リンクを発行するとゲストは登録不要で参加できて非常に便利でした
合成した音声がところどころズレていて、聞き取りにくいところがあるのですが、ノイズ除去や音量調整は完璧で
収録中、マイクに服が擦れて雑音が入ってしまっていた部分があったのですが綺麗に処理されていました
トラック合成のズレが後半に行けば行くほどひどくなってしまうので、人力で合成するとか
何らかの対応を取る必要があるな〜という学びを得ました
緊張
録音を始める前に5〜10分ぐらいゲストの人と話して緊張を解してから録音を始めるとよかったですね
これは次回に活かしていきたいところです
台本
途中、台本が――というやりとりがありましたが
事前に話したい内容をdropbox paperをつかってなんとなく共有しています
この辺の流れは rebuild.fm さんを参考にしていますが、実際殆どアドリブで🐑さんの進行力に助けられました
DroidKaigi
一部聞き取りにくかったかなと思うので補足します
DroidKaigi 2018ではDoorkeeperを利用して、オフラインでチェックインするためのアプリを作成/運用していました
また、スタッフの中には会社と自宅以外に活動の場を得られることにポジティブな感情を持っている人が多いみたいです*1
分割配信
今回約一時間のあいだ通しで話して収録したのですが、聞くだけだと1時間は長いなって思っているので前後半に分けて配信しようと思います。
次回以降も同様になるかはわかりませんが、通勤時間とかに聞いてくれるんじゃないかな
というユースケースを想定しているので、おおよそ30分に収まるぐらいの長さに分割して配信していこうと思います。
次回配信は 4/9 月曜日、mhidaka後半を予定しています。
それではまた、
*1:DroidKaigi 2018 スタッフ ブログとかで検索すると色々出てくるんじゃないでしょうか
ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
見ました
正直あんまり期待してなかったんですけれども期待を上回る内容で大変良かった
あらすじなどは公式を見てほしいのだけれど
この映画の本当に良いところはグラハムが自信を得る過程が丁寧に描かれているところだと思う
出社前に自宅に腹心の部下 フリッツを招いて会議で発言する内容の確認を行うシーンから始まるのだけれど
その会議では中々発言できず、結局フリッツに代弁させてしまう
ところが話が進み、会社が、新聞が危機に瀕したときに進むべき道を強く信じはじめ、彼女自身が本当の社長に変貌していく
電話会議でフリッツの反対を押し切り、思い立ったかの様にゴーサインを出した時は(それがそうなるとわかっていても)筆舌しがたいカタルシスで、彼女とともに何かから解放された気分だった
あとに続く自宅でのやり取りも、社長となったグラハムは今までとは打って変わった力強い姿を見せてくれる
重ねて良かったのがこの自宅でのやり取りにおけるフリッツで
彼はグラハムに反対する立場だが、社長としてのグラハムの判断を尊重してくれる
なんていいやつなんだ
シリコンバレーのジャレットが出てきたところもよかった
田舎で働く vol. 2
vol. 1では、可処分所得、現金至上主義、リモートワーク、東京との距離感、友人関係、趣味について書きました
今回は次のような感じです
- インターネットの速さ
- 移動手段
- 人々と近所付き合い
- エンジニアコミュニティ
- リモートワークのデメリット
インターネットの速さ
東京に居ると夜中インターネット遅くないですか?
田舎だとインターネットを使う人間が少ないせいか時間にかかわらず快適な環境が得られます
ちょっとしたことですが、毎日使うので生活の質が変わります
移動手段
地域によっても違いそうだけれど、マジの田舎だと車が無いと死ぬ
最初の数週間は車なしで生活していたけど、自分の力で行けるのがコンビニだけだし、実質軟禁状態になっていて精神的にだいぶつらかったです
眠っていたカブを頑張って整備してスーパーに行けるようになったときは感動して毎日のようにスーパーに行っていた
夜中は街灯とかほぼ無いので真っ暗になっていて歩いて遠くまで行くと帰ってこれないし
最寄りのマクドナルドまで 4.5kmぐらいあって歩くと往復で2時間ぐらいかかるのでダイエットにはいいです
電車はあるんだけど駅まで行くのに車が必要なんで結局車がないと詰むし
駅まで送ってもらったり、自転車やバスなどを駆使しても1時間に1本なのでちょっとタイミングをミスると1時間潰れて本当にダメ
人々と近所付き合い
田舎は人間関係ねちっこいみたいなイメージあるかなって思うけれど、私の住んでるところは幸いそういう村社会的文化が無いので助かってます
近所付き合いも、戻ってくるにあたって特に挨拶に行ったりとかはしてないし、知らない*1人には挨拶しないけど特に何も言われない
でもこれは髪が緑だったりするから無視されているのかもしれない
体感では、人間の流れが少ない山とか内陸の町*2だとそれなりにそういうのあるかな〜という気がしていて
今住んでいるところは港町で異邦人も多いのでそんなに身内でネチネチやっている文化は無いのかな〜という感じです
知らんけど
実際は裏でネチネチ言われているのかもしれないが、気にしないのが一番かなって思いますね
他人のことなんてほっとけ
エンジニアコミュニティ
無いし、普通の人にプログラマとかエンジニアとか言っても全く伝わらないし、自宅で働くとか言う文化はない
自宅で働く=実質休み みたいに思っている人も多くて説明がかったるいので「オフィスが家なだけ」Tシャツが必要
話がそれてしまったが、まあコミュニティとかはないんですよ
松江に近いので、彼の地にはコミュニティがあると聞くけど、立地柄Ruby推しなのでAndroidエンジニアは見たこと無いらしいし、エンジニア自体の人数も少なく、自己研鑽に興味があるエンジニアは更に少ないみたい
あとみんな車なんで気軽に飲み会とかも出来ないから健康的な交流が行われているのではないかと思う*3
リモートワークのデメリット
雑談しにくい というのを感じていて、社にもフィードバックしたのだけれど
同様の課題を感じている人は多いみたい
私は雑談も仕事のパフォーマンスをあげたり、気持ちよく仕事をしていくのに必要かなーと思っているので物足りなさを感じているが、個人差がありそう
前述の コミュニティが無い という点と併せて、身近に仕事の都合抜きで技術的な話を出来る人が居ないので
酒を飲みながら雑にやっていく話とか、エラー処理の設計どうするみたいな話ができない
同僚も居ないので、現実世界で日常的に会う人間関係の輪がめっちゃ狭くなってしまう*4
これは良くないと思っていて、日々多様な意見を聞かないと考えが固まってしまうのではないかという不安を感じる
インターネットで絡んでくれる人がいるのでまだ良いけれど、そういう関係性が無のまま田舎に引っ込むとだいぶつらいかな〜という印象
と、いう感じでいいところだけじゃないんですけど
戻ってくる前に漠然とイメージしていた、めんどくささみたいなのはなくて良かったかな
ルッコラは植えました
次回は、エンジニアコミュニティについて2 と自然、古い家屋について書きます
それではまた
田舎で働く vol. 1
そろそろ実家に帰ってきてから3ヶ月ほど立ったので経過をまとめます
はじめましての人に向けて説明しておくと、
恵比寿在住だったAndroidエンジニアが転職を機に実家(鳥取県の左端)に帰ってリモートワークしている話です
可処分所得が12万増えるということ
実家に帰ったので家賃等の固定費がごっそり浮いて可処分所得が約12万程増えました*1
年収換算すると144万UP相当の効果があって非常にコスパが高いです*2
無職期間に作った借金も来月には返済完了予定で、
車を買ったりベトナム行きのチケットを買ったり、生活にはだいぶゆとりができました
実家が目黒みたいな人でも、自治体がUターンIターンの人向けの支援をガッツリやっているし
ベースになる家賃もドチャクソ安いので地方に住むメリットはあるんじゃないかな*3
田舎は現金至上主義
普通に困っているんですけど、基本的に現金がないと生きていけない
クレジットカードが使えない飲食店が多く、チェーン店だと大体使えるけどそれ以外の店だと打率3〜4割ぐらいです
私はチェーン店には殆どいかないので、結果的に紙幣を持ち歩くことになってつらい
電子マネーも使えるのはコンビニぐらいで、映画館でポップコーン買うのにも現金が必要です
個人間送金のカルチャーもないので、まとめて払ってもらってKyashで送金みたいなのもやらなくなりました
現金決済を繰り返していると金の流れがトラッキングできなくて厳しい
リモートワークについて
最高ですね
まだ通勤で消耗してんの?今2018年だぞ
入った会社がリモートワークに熟達していたので何不自由なく働くことができてます
もちろんオンボーディングはオフィスに物理出社してやってましたし、必要に応じて一箇所に集まるみたいなことはしています
実家暮らしとリモートワークの合せ技でQoL10倍みたいな状態が今です
なんで皆さんやらないんですかね?本当に毎日会社に行く必要あります?ちょっと理解できないです
東京との距離感
遠いです
コミュニティ活動的なやつでちょっと東京に行きてえなーと思うと片道2万円〜みたいな世界観です
これは実家の位置が良くなくて、鳥取は陸の孤島で新幹線も通ってないから仕方ないですね
滞在するとなるとそこにホテル代が上乗せでかかってきて無事死亡って感じです
山梨に使ってない土地があるみたいなので金ためて家でも建てるが吉かな〜
友人との関係
就職してからずっと東京でしたし、近々で付き合いの多かったコミュニティ関連の人々もみんな東京なのでTwitterで飲み会の写真を見てぐぬぬってなってます
いざ離れて行けなくなると東京でやってる色々なイベントが魅力的に見えてくる現象がおきてます
まあこれは東京住んでる時は殆ど行ってなかったし、実際また東京に住んだらどうせ行かないでしょとおもって乗り切っている
幸いなことに、ビデオチャットをつないでリモート飲み会をしてもらったりしたけど、これはもう少し改善の余地がありそう*5
早く遊びに来てって沢山声をかけてもらって正直めっちゃ嬉しいです
趣味とか
僕は映画が好きで多い時は週に2,3回劇場に行ったりしていたんですが、田舎には映画館があんまりない
最寄りの映画館まで車で30分みたいな感じで厳しいんですが、電車移動じゃないのでレイトショーが捗ります
数が少ないくせに映画館同士でやっているものがかぶっているので、シェイプオブウォーターが見れない問題が起きている
これは完全にデメリットだし結構萎えますね
ただ公開初日でも空席があるし、シアター内の治安は比較的良い*6ので落ち着いて映画鑑賞できます
自転車の話
海沿いなので風がクソ強いんですが、信号少なくて道幅も広いので自転車乗るには最高ですね
ただ、道によっては車が法定+10km/hぐらいのスピード感で走り抜けていくので緊張感があります
料理の話
軒先で炭火が使えるので焼き物が捗ってます
七輪で炭を熾して焼き鳥を焼いたりして休日をすごしてます
素材も全体的に安いし、新鮮なものも手に入るのでだいぶ環境がいいです
ただし、手に入らない食材とかもあるので注意が必要です*7
と、いう感じでまあまあ快適な生活を送っています
明らかなデメリットもあるんですけど、正直可処分所得爆上げで帳消しですわ
あとは じわじわとストレスを感じて週末何もできなくなる みたいなことがないので精神衛生上いいです
無職期間の最後の方は増えていく借金額に焦燥感を覚えたりしたけど、今は人生イージーモードだなって思ってます☆
なんか聞きたい事とかあったらtwitterで気軽に聞いてくれたら答えますぞ
それではまた
DroidKaigi 2018を終えて
書くつもり無かったんだけどスタッフで書いている人結構多かったので自分もまとめますね
こまたつは2017からスタッフ参加で今回が2回目、ずっと受付マンです
去年のDroidKaigiきた人はわかるとおもうけどあれは大変でしたね...*1
今年は雪辱戦と勝手に思っていたので気合十分で挑んだんですが、全員受付が済んでいるという状態を作れて良かったです
受付スタッフだけでなく、協力してくれた参加者のみなさんのおかげでした
ありがとうございました
受付スタッフがなにをしていたか
最前線ですし、当日も目につく場所にいるのでその印象が強いんじゃないでしょうか
実際は09:20の開場からウェルカムトークが始まるまでの40分の間に最大1000人を収容するための計画を練るところから始まります
何も考えずシーケンシャルに処理すると、ひとりの受付に2.4秒しかかけることが出来ません
昨年同様に6並列展開をしてもひとり14.4秒です
この間に受付スタッフが行うべき作業は次です
- 来場を記録する
- 名札を渡す
- パンフレットの入った袋を渡す
- 参加者に必要な説明を行う
何となくわかると思いますが、普通に無理です
名札を二日間通しで使うのでなくさないでくださいね、みたいな話をしているだけで12秒程かかります
残り2.4秒で一体何が出来るというのか
さらに人間がこの作業を行うので、噛んでしまったり、疲れてパフォーマンスが落ちたりするわけです
計画を練る他にも、配布する物品についてグッズ担当やスポンサー担当のスタッフと連携が必要です
更にチケット販売の準備をしたり、マニュアル作成、設営計画、アフターパティでの受付計画など、やることは山積していました
どう課題を解決したか
詳しくまとめて本にでもしたいな、と思っているのでざっくりと説明すると
1. オフラインで高速に動作するセルフチェックインアプリを作成しました
このアプリによって、来場記録は爆速で終わるようになりました
安全に処理できるレベルまで受付スタッフを並列化できなかったので、
2. 名札を参加者自身で取ってもらう方式を取り入れました
これらの組み合わせによって、高速に人を流し込み、最大72並列で名札のお渡しが可能になりました
更に、ホール担当スタッフにも協力してもらい、
3. 予めパンフレットの入った袋を座席に並べてもらいました
参加者自身で名札を取ってもらう方式を採用するにあたって、間違えて名札を持っていかれるリスクが気になっていました
実際に間違って名札を持って行かれてしまい、自分の名札が入手できなかった参加者がちらほらと見えました
これに関しては運営側でももう少し出来ることがあったかなと悔やまれます
ですが、昨年と同じ形式でスレッド数を増やすのは人員的にも会場キャパシティ的にも難しかったので、今後もこの方法を洗練させるしかないと思っています
アプリに関してはだいぶやっつけ仕事だったので正直反省しているんですが、
私もモンをハンしたかったし、許してくれ という気持ちでいっぱいです
スタッフもにんげんだよ
利用時間短かったので当然ですが、100% Crash Freeでしたし、十分なパフォーマンスが出ていた様に思えました*2
インカメラに向かってQRコードを差し出しているかたがチラホラ居られて、想定と違ったのでびっくりしました
だってカメラに机が写ってるじゃないですか...*3
これらの計画立案にあたって今年は @nshiba310 が補佐に入ってくれて非常に助かりました
年明けてからバリバリ稼働してもらった @Kazuhiro23 と三人体制で司令部と言うか本部が稼働していました
モチベーションとか
確かgfxさんに誘われてスタッフになったんだったような気がする、面白いよって言われて実際面白かったです
普段お祭りはニンゲンが多くて疲れるのであんまり行かないんですが、なんとなく学園祭とかを彷彿とさせるかんじで準備段階から完全に楽しいです
あとは会社と家以外に自分の居場所が出来るというのが精神の安定に寄与していると思っていて
会社と家の往復だけを繰り返していると、仕事が楽しいとか辛いとか関係なく徐々に人間性が失われて行くんですが、DroidKaigiによって人間性を保つことが出来るので良かったです
個人的な感想
実は当日朝の準備が1時間前倒しでスタートしたにもかかわらず遅延していて、受付をあける直前に代表からもう諦めてと言われて割りとつよめのぐぬぬになっていました
自分の中で、去年の雪辱を晴らしたい!という気持ちと、参加者に迷惑をかけるなんてありえない!という気持ちがぶつかって何も言葉が出てこなかった
好きでやっている事なのでドライな判断が出来なくて
今になって冷静に考えるとぐぬぬしてる余地は無いんですが、まあ結果として上手く行ってよかったです
それから準備の途中で食事担当のヘルプに入ってもらった @Horie1024 と @sakuna63 がめちゃめちゃパフォーマンスを発揮してくれて、仕事できる人は他のことも要領よくやれるんだなって思いました(小並感
ありがとう
来年もやるのかまだ知らない*4ですけど、もう一段階よくできる実感が沸いたので来年もご期待下さい
漫画の掘り方
こまたつはこうやって面白そうな漫画探しとるで、という話です
やってないこと
基本的に作者で掘るというのはやってない
理由として、次がある
あとは雑誌を見てなくて完全に単行本派です
インターネット上での活動
インターネットは便利なのでネットで得られる情報も参考にしている
- この漫画がすごい系
- 個人とかのまとめ記事*3
はそれなりに気にして読んでいて、これらのいいところはとにかく膨大な数が羅列されるのでザッピングに便利
好みに合いそうなものがあればとりあえず2巻ぐらい買う*4というのをやっています
SNSで人々がおすすめしているやつはまだ当たりを拾った記憶があまりなくて単純に趣味があわないとかコミュニケーションが不足しているとかがありそう
マッチングアプリとかで会った異業種の人とかが意外と面白い漫画知っていたりして油断ならない
電子書籍のストアはだいたい新着順とかになっていて掘るのには適してないので殆ど見ていない
あとは出版社のサイトで新連載とかをチェックしてストックしている
出版社というのは良くて出版社とレーベルである程度ジャンルや表現の傾向がある*5ので好みにマッチする出版社の新連載はチェックする価値が高い
作家のツイッターとかは見る価値ないと思っています
現実世界での活動
これが本当に大事で、いい書店を探すところから始まる
いい書店というのはまず面出し*6がしっかりされていて、新刊とアニメ化以外の平積み*7、面出し本が多い書店をさす
新刊アニメ化以外の面出し平積みは、基本的にスタッフの独断によって行われていて
これがある書店は温度感の高いスタッフを抱えているため価値が高い
面出しされてない書店はただの紙を売っている店なので行かなくていいです
良い書店を見つけたら定期的に面出し平積み本をチェックするだけで自動的に良い本が掘れる
スタッフと自分の好みが合うかという問題がある様に思えるが
温度感の高いスタッフを抱えている書店は同様のスタッフを複数抱えているのでバリエーション豊かな情報が得られる
ただ信じるだけでよい
つぎに書架をあさっていくんだが、基本的に書店は出版社毎に棚が別れているのでこれである程度好みに対するアタリをつける
あとは背表紙の色、柄、フォント、とタイトルを見て気になる物があれば引き出して表紙をチェックしていく
表紙が良ければ一巻をくるっとひっくり返すと、大体裏にあらすじが書いてあるのでざっくり内容を把握して、問題なければ一旦購入する
これを繰り返していると徐々に雰囲気がつかめてくる
興味がないジャンルや出版社の棚でも、通りがかりに背表紙チェックをしておくと思わぬ掘り出し物をゲット出来る率が高く、新世界の開拓にもつながって便利
という感じで掘っていくと面白い漫画を得ることが出来て良いという話でした ねる
キングスマン:ゴールデンサークル
年始休暇を明けると共に始まった名古屋での生活にも慣れ始め、ようやく最初の週を終えた私はプレミアムフライデーだと自分に言い訳しながら帰路の途中にある映画館のレイトショーの座席を押さえていた。 ミッドランドスクエアシネマの豊富な上映作品一覧をザッピングしながらも、私のなかで既に結論は決まっていた。今夜はキングスマン:ゴールデン・サークルだ。 前作のキングスマンは見ていなかったが、ちょうどオリエント急行殺人事件を見たときの予告編で出会い、それからずっと煩っていた。 その時感じたケレン味あふれる匂いはこの疲れた心と身体に効く特効薬だと直感が告げていた。
いつも通り少し早めに到着してまだ空席ばかりの座席にどっかりと座り込む。座席はプレミアムシートだ。 なにせ今の私には職がある。それに今日はプレミアムフライデーだ、選択の余地などない。 見慣れた短いプロモーションが終わると品のいいテーラー、いかにもな甘いマスクの坊やはオックスフォードを出たばかりというような風貌でよく馴染む。 待たせる事なくカーチェイスになだれ込むと、まるでコミックのひとコマのようなクロマキーにわざとらしいフレア。リアリティなんて笑い飛ばすエンターテイメントを予感させる。 物語が進むと銀幕狭しと伊達男が戦い舞う絢爛豪華な様相で、陰気なジェームズとはかけ離れた演出のなか、しっかり抑えられたお約束が煌めく。 伝統的なイギリス・スパイ・映画は守破離の最終段階で今まさにこの映画とともに飛び立つのである。